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GOD
70の神様の話
おてがみ
(03/11)
(03/11)
(03/11)
(09/29)
(09/27)
おたより
わたし
HN:
70
性別:
男性
趣味:
写真・本作り
自己紹介:
元:絵本作家
現:妻と娘に囲まれて
楽しく過ごすサラリーマン
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僕がであった KANAは
白い部屋ので いつも空を見ていた

僕がKANAに出会ったのは もぉずっと昔になる

KANAは僕の前に現れて
「うさぎの本をください」
と、それは優しく微笑んでいた

うさぎの本
僕が書いた 最初の本
その本を手にしたKANAの足は 
どこを探しても見当たらなかった

僕はそれから 何回かKANAのお城におじゃました
小さなケーキと 小さな花をお土産に

僕が話す言葉をひとつずつ 覚えるように聞くkANAの姿は
今でも 鮮明に残っている
その後僕は あたらしい道を歩み始め 
KANAに 会えない時間が増えていったけれど
どうか KANAが幸せであるように
僕を祝福してくれた KANAの笑顔がどうか永遠に続くよう
僕は毎晩毎晩 空に願った

ある空の良く晴れた日
KANAの家族から手紙が来て 僕はその内容に言葉を失う

『 KANAの余命はあと半年 』

けれど KANAはその半分で あの広い空へ飛んでいった

KANAが空へ旅立った日
僕のズボンも靴もグチャグチャになるくらい
大粒の雨が降っていた

僕も KANAの「空」も 神様も
みんなが涙を零し 泣いた

僕の半分も 生きていないKANAは
大好きな空へと飛んでいった

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