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GOD
70の神様の話
おてがみ
(03/11)
(03/11)
(03/11)
(09/29)
(09/27)
おたより
わたし
HN:
70
性別:
男性
趣味:
写真・本作り
自己紹介:
元:絵本作家
現:妻と娘に囲まれて
楽しく過ごすサラリーマン
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ある時、神様は太陽とお話をしました
すると太陽は月を見てこう言いました
「月はいいな」
「月の周りにはいつも、傍にたくさん星がいて寂しくないんだもの」
「月の光は人間に安らぎを与えられる」
「だから月はみんなに好かれてるんだ」
「それに引き換え、私はいつも一人」
「どうして私の周りには傍にいてくれる物がないんだろう」

またある時、神様は月とお話しをしました
すると月は太陽を見てこう言いました
「太陽はいいな」
「いつも自信に満ち溢れ、輝き希望を与えているもの」
「太陽の光は人間を笑顔にできる」
「だからみんな太陽が大好き」
「それに引き換え、私はいつも一人」
「どうして私は自分を認められないんだろう」

そして最後に太陽と月はこう付け加えました
「私たちは逢う事は無いから、よくはわからないけどね」

神様は双方の話しを聞きながら
あまりの寂しさに涙を流しました
どうしてそんなに寂しい事で悩んでいるのでしょう
そう尋ねても太陽と月は理解が出来ません
なぜなら太陽も、月も「自分」を見失っているからです

そんな太陽と月に神様は、鏡と時間を贈りました
鏡は自分の心を見つめる為に
そして時間は、それぞれが「自分」を取り戻し互いに歩み寄れるために。

似ているから、認められず
似ているから、それ以上を求めてしまう
その気持ちを神様は充分理解ができました。
それと同時に
似ているのならば、理解だってちゃんとできる
時間はかかってしまうけど焦る必要は無いでしょう。
とも思いました。
だって、そう焦ってしまうのは
相手を理解したいという素敵な気持ちの表れだから

「また私に、あなた方の素敵な笑顔を見せてくださいね」
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ちいさな ちいさな可愛い両手を 
一生懸命 空に向け
ひらひら ひらひら落ちてくる
白く冷たい花びらを
一枚 一枚つかまえる

僕ら2人はそれを見て 
心の底から こう思う

神様 どうもありがとう
小さな天使が微笑んだ
僕がであった KANAは
白い部屋ので いつも空を見ていた

僕がKANAに出会ったのは もぉずっと昔になる

KANAは僕の前に現れて
「うさぎの本をください」
と、それは優しく微笑んでいた

うさぎの本
僕が書いた 最初の本
その本を手にしたKANAの足は 
どこを探しても見当たらなかった

僕はそれから 何回かKANAのお城におじゃました
小さなケーキと 小さな花をお土産に

僕が話す言葉をひとつずつ 覚えるように聞くkANAの姿は
今でも 鮮明に残っている
その後僕は あたらしい道を歩み始め 
KANAに 会えない時間が増えていったけれど
どうか KANAが幸せであるように
僕を祝福してくれた KANAの笑顔がどうか永遠に続くよう
僕は毎晩毎晩 空に願った

ある空の良く晴れた日
KANAの家族から手紙が来て 僕はその内容に言葉を失う

『 KANAの余命はあと半年 』

けれど KANAはその半分で あの広い空へ飛んでいった

KANAが空へ旅立った日
僕のズボンも靴もグチャグチャになるくらい
大粒の雨が降っていた

僕も KANAの「空」も 神様も
みんなが涙を零し 泣いた

僕の半分も 生きていないKANAは
大好きな空へと飛んでいった

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